<全国高校サッカー>青森山田のバスケス、圧巻の切り返しで決勝弾演出

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 「僕の切り返しには必ず引っ掛かる」。青森山田のMFバスケスが自信のプレーで決勝弾を演出した。後半18分、右サイドで飛び込んだ2人を左足のキックフェイントで外し、ゴール前の檀崎にパスを通した。黒田監督から「相手の守備は球に食い付く癖がある。何度でも切り返せ」と言われ、個人技を発揮した。

 小学3年の時にチリから家族で日本に移住し、中学まで埼玉県で過ごした。「埼スタで存在感を示せてうれしい」と感慨深げだった。

 Jリーグでは外国籍選手扱いとなることもあり、卒業後はいわきFC(東北社会人リーグ1部)に入団する。「早くJリーグに行き、5年後は海外でプレーし、将来のチリ代表になりたい」と夢を膨らませる。

◎流通経大柏監督「負けるべくして負けた」

 悪夢を拭い去れなかった。前回決勝は後半終了間際の失点で敗れた流通経大柏が、今回は痛恨の逆転負けを喫した。本田監督は試合後、あえて選手の健闘をたたえずに内容の悪さを指摘したといい「負けるべくして負けた」と率直に言った。

 前半、巧みなステップでフリーになったDF関川が右CKから頭で先制。だが、主導権を握れない。相手を脅かす攻め手はロングスローを含めたセットプレーに限られ、守備では頼みのプレスが外された。こぼれ球の争奪戦で後手に回り、サイド攻撃で揺さぶられるとマークが次々とずれた。

 失点を重ね、J1鹿島に入る関川は「自分が点を決めようが、チームが勝たないと意味がない」と唇をかんだ。