阿蘇谷包む純白の薄絹 今年初の雲海

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阿蘇谷を覆う雲海。奥に浮かぶ阿蘇五岳の中岳からは白煙が上がっていた=阿蘇市

 阿蘇谷一帯で14日朝、今年初の雲海が発生した。熊本県阿蘇市の北外輪山では、純白の薄い絹を重ねたような雲が眼下に広がり、阿蘇五岳の涅槃像が浮かび上がった。

 熊本地方気象台によると、この日朝の阿蘇乙姫の最低気温は氷点下2・6度。前日の雨で湿った空気が放射冷却で冷やされ、雲海が発生したとみられる。

 阿蘇盆地の住宅地や農地は一面真っ白の霧に包まれた。北外輪山へ上ると次第にもやが晴れ、眼下に雲の海が見下ろせた。

 阿蘇市が昨年雑木などを伐採し眺望を改善した山田駐車場では観光客が写真撮影。佐賀市の会社員国松彰太さん(27)は「こんなにきれいなものが見られるなんて、生きててよかったと実感しますね」と見とれていた。 (中尾有希)