フィリーズがハーパーと入団交渉 獲得最有力候補に浮上か

日本時間1月13日、フィリーズはブライス・ハーパーのホームタウンであるラスベガスで、5時間にわたる入団交渉を行った。複数のメディアがこの入団交渉について報じており、日本時間1月14日にUSAトゥデイのボブ・ナイチンゲールが伝えたように、フィリーズがハーパー獲得の最有力候補に浮上したと見る向きも多い。ハーパーがナショナルズと再契約を結ぶことを予想する声もあるものの、ナショナルズはハーパー獲得から一歩後退したと考えられているようだ。

マニー・マチャドの争奪戦からヤンキースが撤退濃厚となったことにより、マチャド獲得の有力候補の1つにも挙げられていたフィリーズだが、ハーパーとの入団交渉を終え、マチャドではなくハーパー獲得に注力していく方針を固めつつあるようだ。MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーによると、フィリーズはすでにマチャドに対して正式な獲得オファーを提示しているものの、今週中にはハーパーにも正式にオファーを提示する見込み。現時点ではマチャドよりもハーパーの獲得を重視している模様だ。

ハーパーと代理人のスコット・ボラスとの入団交渉には、ジョン・ミドルトン・オーナー、アンディ・マクフェイル球団社長、マット・クレンタックGMのほか、ゲーブ・キャプラー監督とネッド・ライスGM補佐も出席し、「球団首脳フル稼働」とも言える豪華な布陣で臨んだフィリーズ。球団関係者によると、フィリーズはハーパーとマチャドのいずれかを獲得できることに自信を深めているという。

「ハーパーと数時間を過ごすことができたのは、本当に印象的だった。我々は彼のことをもっと知ろうと思い、彼にいくつかの質問をしたし、彼からの質問にも答えたし、彼について学ぶことができた。交渉において、相手が何を求めているかを知ることは本当に大切だと思うんだ」とクレンタック。ハーパーないしマチャドに対して最高額のオファーを提示できるのはフィリーズであると見られており、フリーエージェント市場の目玉を少なくとも1人獲得する可能性は高い。ゾレッキーは「フィリーズはこの数週間、2人のスーパースターのうち1人と契約できると楽観的になっている。多くの資金を投入できるだけでなく、競争相手があまり多くないからだ」と現状を伝えている。

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