昨季復活の左腕・ホランドがジャイアンツと再契約

ジャイアンツに加入した昨季、5年ぶりの規定投球回到達を達成するなど復活を遂げ、シーズン終了後にはジャイアンツに残留したい意向を明らかにしていたデレク・ホランドが、日本時間1月15日にジャイアンツと1年+球団オプション1年で再契約を結んだことが明らかになった。ジャイアンツはすでにホランドとの再契約を公式発表。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、ホランドには700万ドルが保証されており、球団オプションが行使された場合、2年間の総額は1500万ドルになるという。

現在32歳のホランドは、レンジャーズで8年間プレイしたあと、2017年はホワイトソックスへ移籍。しかし、ホワイトソックスでは先発ローテーションの一角を担いながらも7勝14敗、防御率6.20という惨憺たる成績に終わり、シーズン終了を待たずに解雇された。その後、昨年2月にジャイアンツとマイナー契約を結び、見事にロースター入りを果たして7勝9敗ながら171回1/3を投げて防御率3.57と復活。169個の三振を奪っており、奪三振率8.88はメジャー10年目にして自己ベストの数字だった。

記者会見で「(ジャイアンツに)戻ってくるのは簡単な選択だった」と再契約が実現したことを喜んだホランド。ジャイアンツは先発ローテーションの中心的存在となるはずのジョニー・クエイトがトミー・ジョン手術を受け、ジェフ・サマージャも肩のコンディションに不安を抱えているため、ホランドはマディソン・バムガーナーやデレック・ロドリゲスらとともに先発ローテーションの中核を担うことになる。カート・ヤング投手コーチやマット・ハージェス・ブルペンコーチの指導の下で復活を遂げた昨季のパフォーマンスを維持できれば、チームの期待に応えることができるはずだ。

ファーハン・ザイディ野球部門社長は、ホランドが昨季30先発のほかにリリーフで6試合登板したように、ホランドの「チーム第一」の姿勢を高く評価している。チームのことを最優先に考える32歳の左腕は、今季もジャイアンツにとって不可欠な戦力となりそうだ。

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