マチャド&ハーパーの争奪戦 「ミステリー・チーム」候補の5球団

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フリーエージェント選手の獲得レースにおいて、「本命」と見られていたチームではなく突如現れた「ミステリー・チーム」が獲得レースを制すことは決して珍しくない。ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)やエリック・ホズマー(パドレス)などは「ミステリー・チーム」が獲得レースを制した代表的な例だ。今オフはマニー・マチャドとブライス・ハーパーがまだ市場に残っており、「ミステリー・チーム」の存在も噂されている。MLB公式サイトのリチャード・ジャスティスは、「ミステリー・チーム」になり得る5球団を紹介している。

1球団目はジャイアンツ。今オフは目立った動きがないものの、エース左腕のマディソン・バムガーナーの放出を回避したように、完全なる再建に舵を切る様子は見られない。ポストシーズン返り咲きのためには攻撃力アップ、特に外野手の補強が必要不可欠であり、そうしたチーム事情にハーパーは見事にフィットする。バムガーナーやバスター・ポージーが徐々に輝きを失っていくなか、次代の「球団の顔」としてもハーパーは魅力的な存在だ。

2球団目はレンジャーズ。2020年に開場予定の新球場のシンボルとして、マチャドないしハーパーは非常に魅力的な存在である。また、レンジャーズは昨季限りでエイドリアン・ベルトレイが現役を引退しており、新たな「球団の顔」を必要としている。再建を進めるレンジャーズだが、新時代の幕開けを象徴する出来事としてスーパースターの獲得が実現しても決して不思議ではない。

3球団目はパドレス。メジャーでも屈指の若手有望株の層を誇るパドレスは、数年後にポストシーズン争いに加わってくることが予想されている。特に有望株投手の充実度は凄まじく、打線を強化できれば数年後には強豪チームに変貌を遂げている可能性もある。内野にはフェルナンド・タティスJr.という「超有望株」が控えているため、パドレスが狙うとすればマチャドではなくハーパーだろう。

4球団目はアストロズ。現時点でのチーム構成を見ると、どちらかというと投手の補強を必要としているアストロズだが、ジム・クレイン・オーナーは大型補強への備えができていることを明言しており、マチャドやハーパーの獲得に乗り出す可能性は否定できない。内野に右打ちの好打者が多いことを考えると、左打ちの外野手、つまりハーパーはチーム事情にフィットする存在と言える。球界を揺るがす「大サプライズ」が実現する可能性は決してゼロではないだろう。

そして5球団目はカージナルス。すでにダイヤモンドバックスからトレードでポール・ゴールドシュミットを獲得しているカージナルスだが、ポストシーズン返り咲きのためにさらなる打線強化を目指す可能性はある。すでに今季のレギュラー陣の顔ぶれは固まりつつあるが、若きスーパースターをフリーエージェントで獲得できるチャンスは頻繁にあるわけではなく、ひそかにマチャドないしハーパーの獲得を狙っていても不思議ではない。獲得を実現させるだけの資金的余裕があることも、「ミステリー・チーム」の1つに挙げられる理由となっている。

フィリーズやホワイトソックスが「本命」に挙げられているマチャド&ハーパーの争奪戦。順当に「本命」がスーパースターの獲得に成功するのか。それとも、ジャスティスが紹介した上記の5球団が「サプライズ」を起こすのか。2人のスーパースターはもうしばらくの間、オフシーズンの野球ファンを楽しませてくれそうだ。