「ビッグスポーツ賞」に羽生結弦ら。“出世部屋”の吉田輝星「自分も続きたい」

テレビ朝日が主催し、日本オリンピック委員会(JOC)とともに前年のスポーツ界(JOC加盟競技団体)で優れた成績を残した個人や団体を表彰する「第53回テレビ朝日ビッグスポーツ賞表彰式」が行われた。「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」は1966年から行われている歴史あるスポーツイベントで、最高賞の「ビッグスポーツ賞」を、羽生結弦選手(フィギュアスケート)、小平奈緒選手(スピードスケート)、スピードスケート女子チームパシュート日本代表(菊池彩花・髙木菜那・髙木美帆・佐藤綾乃の4選手)が受賞した。いずれもピョンチャンオリンピックで目覚ましい活躍を見せ、昨年に続き連続で同賞の受賞となった。

羽生選手は授賞式に出席できなかったが、ビデオメッセージで「受賞を光栄に思います。今シーズンは良い演技が出来始めていましたが、ロシア大会でけがをしてしまい、グランプリファイナル、全日本選手権は欠場になってしまいました。来シーズンこそグランプリシリーズを通して優勝を目指したいと思っています」と決意を述べ、「来シーズンは4A(4回転アクセル)込みのパーフェクトパッケージを目指します!! 羽生結弦」との直筆メッセージが披露された。そして、小平選手は「今、スポーツの奥深さに魅力を感じています。スポーツは言葉のいらないコミュニケーションで、言葉だけではなく、その姿で多くの人に感動を届けられるような軌跡を進んでいきたい」とますますの活躍を誓った。

その他の受賞者は、「ビッグスポーツ特別賞」に渡部暁斗選手(スキー・ノルディック複合)、宇野昌磨選手(フィギュアスケート)、平野歩夢選手(スキー・スノーボード)、髙梨沙羅選手(スキー・ジャンプ)、原大智選手(フリースタイルスキー)、カーリング女子日本代表、桃田賢斗選手(バドミントン)、永原和可那・松本麻佑両選手(バドミントン)、バドミントン女子団体日本代表、吉田愛・吉岡美帆両選手(セーリング)、大坂なおみ選手(テニス)、高藤直寿選手(柔道)、阿部一二三選手(柔道)、阿部詩選手(柔道)、芳田司選手(柔道)、新井千鶴選手(柔道)、濱田尚里選手(柔道)、朝比奈沙羅選手(柔道)、柔道男女混合日本代表、乙黒拓斗選手(レスリング)、川井梨紗子選手(レスリング)、向田真優選手(レスリング)、須崎優衣選手(レスリング)、奥野春菜選手(レスリング)、紀平梨花選手(フィギュアスケート)。

「ビッグスポーツ五輪奨励賞」は、池江璃花子選手(競泳)、喜友名諒選手(空手)、宮原美穂選手(空手)が受賞。「ビッグスポーツ新人賞」は、北園丈琉選手(体操)。そして、「ビッグスポーツ特別功労賞」は福原愛(卓球)が受賞し、第2子妊娠中での登場に温かい拍手が送られた。続いて、2020年に開催される東京五輪でのメダル獲得が期待される競技者を対象とする「ビッグスポーツ“Road to 2020”奨励賞」を村上茉愛選手(体操)と四十住さくら選手(スケートボード)が受賞した。

さらに「テレビ朝日スポーツ放送大賞」が、フィギュアスケート・グランプリシリーズ/ファイナル、サッカー日本代表、メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平投手に贈られ、表彰後、壇上に残った大谷投手と、「テレビ朝日スポーツ放送特別賞」の「第100回全国高校野球選手権記念大会」出場選手、根尾昂内野手(中日)、藤原恭大外野手(ロッテ)、小園海斗内野手(広島)、柿木蓮投手(日本ハム)、吉田輝星投手(日本ハム)が居並んでの貴重な写真撮影が行われた。元日本ハムの大谷投手の後輩となる吉田投手は、寮で大谷投手が使っていた部屋を使っており、「大谷さんもこの部屋で野球をしていたんだなと思うと、自分もそれに続けるようにやっていきたいと思います」と真剣な顔つきで話した。

また「テレビ朝日スポーツ放送奨励賞」には、体操男子団体日本代表、森ひかる・宇山芽紅両選手(トランポリン)、瀬戸大也選手(競泳)、渡辺一平選手(競泳)、大橋悠依選手(競泳)、ヨハン・デヴィット選手(スピードスケート)、棚橋弘至選手(プロレス)が選ばれた。

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