「坂道のアポロン」優秀賞 ロケーションジャパン大賞 一般投票で6割が支持

 長崎県佐世保市を中心にロケが行われた映画「坂道のアポロン」が、地域を盛り上げた作品と自治体に贈られる第9回ロケーションジャパン大賞の優秀賞(支持率部門)に輝いた。8千人による一般投票では、約6割の支持を集めた。ノミネートをされた34作品中、総合点で4番目となり、市は「多くの方々に応援してもらった」と喜んでいる。
 雑誌「ロケーションジャパン」が毎年選出している。2017年12月1日から18年12月2日までに公開、放送された映画やドラマ、アニメが対象。一般投票のほか「地域の変化」「撮影サポート度」「行楽度」の観点で審査員が評価。千点満点で順位を決めた。
 グランプリはNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(岐阜県)に決まった。準グランプリは「万引き家族」(千葉県いすみ市)。総合点3番目は大河ドラマ「西郷どん」(鹿児島県)が入った。坂道のアポロンとは、わずか2ポイント差だった。
 坂道のアポロンは、佐世保市を舞台として、ジャズに熱中する高校生の青春を描いた。市出身の漫画家、小玉ユキさんの同名漫画を映画化した。市がロケ地マップを作るなど「効果的な情報発信」をしたことも、評価された。
 市観光課は「上位3作品の顔触れを見れば、貢献したと言える。これをきっかけに作品に触れ、多くの人に佐世保へ足を運んでもらいたい」としている。

黒島天主堂でロケをする撮影スタッフ=佐世保市黒島町(市観光課提供)

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