高さ7メートルのやぐら、激しい炎で燃え上がる 秩父で小正月の火祭り 燃え残り飾り、無病息災を願う

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 小正月の火祭り行事「大波見(おおはみ)のどんど焼き」(埼玉県指定無形民俗文化財)が14日、秩父市上吉田の大波見地区の河原で行われた。やぐらを燃やし、巨大な炎が冬空へ舞い上がった。

 かつては子どもが中心の行事だったが、子どもの数が減少したことから、現在は大人が担当している。午前8時に集合した約25人の住民たちが竹を支柱としたやぐらを河原に作製。やぐらの高さは約7メートルで、下には集めた正月飾りやだるまなどが並べられた。

 午後7時にやぐらを点火すると、竹が弾ける音を響かせながら、勢い良く燃え上がった。見守った住民たちは無病息災を願い、「燃えくじ」と呼ばれる燃え残った松の枝を持ち帰り、玄関に飾った。

 山間部に位置する同地区は26世帯で、人口減少が進んでいる。区長の黒沢忠良さん(57)は「持続するのが難しくなっているが、できる限り続けたい」と話していた。

激しい炎で燃え上がるやぐら=14日夜、秩父市上吉田の大波見地区の河原