HKSに異変あり!? チューニングメーカーの雄がジムニーに着手!【東京オートサロン2019】

HKS スズキ ジムニー

車高を上げるのか、それとも下げるのか。HKSによるジムニーチューニング

純正交換タイプのエアフィルターやLSPI(低速早期着火)対応のエンジンオイルなど、ベース車のポテンシャルを引き出す新製品も関心を集めていたHKSブース。2018年末に筑波でFF最速タイムを更新したスイフトスポーツのタイムアタックマシンや、パワー競争が盛んな十数年前に数々の記録を叩き出したBCNR 33GT-Rなど、ファン垂涎の展示車両も目を引いた。

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そんな中、一瞬疑問符が頭に浮かぶ一台が。ローフォルムのスポーツモデルが並ぶ中、車高の高いジムニーが展示されていたのだ。これでもノーマル車高よりフロント30mm、リア35mm落としているとのことだが、HKSのブースの中にあっては逆に上げているようにも思える。HKSとしても、ジムニーに着手するにあたり、当初は「上げ」でいくのか「下げ」でいくのか迷ったそうだが、快適な街乗りを実現するためにまずは「下げ」でいくことを決めたという。

ボディの質感も注目だ。ボディ面にはマットラッピングを施し、バンパーにはオフロードでの使用で絶大な効果を発揮するラインXを施工。それには理由があって、次はこのジムニーを「上げ」でモディファイしていく予定という。現段階ではHKSが車高を上げるのには違和感を覚えるが、HKSがジムニーを手掛けること自体が前代未聞の出来事。また新たな一面をみせてくれそうで、なんとも楽しみだ。

[著者:井口 豪 / 撮影:渡 健介]

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