セグウェイのテーマパーク  不振で今月末撤退へ、海老名

 海老名市内で昨年3月に期間限定でオープンした立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」が体験できるテーマパーク「セグウェイベース」(同市めぐみ町)が今月末で撤退することが15日、分かった。セグウェイに特化したコースを持つ常設のテーマパークは日本初で、当初から多くの注目を集めていた。昨年の猛暑などによる不振が影響したという。

 施設を主催していた国内総販売代理店のセグウェイジャパン(横浜市中区)によると、昨年12月28日付で営業を終了し、約6200平方メートルに上る敷地内のコースなどを今月末までに撤収するという。昨年末時点で施設入り口に営業終了を知らせる張り紙が掲示されるなどしていたが、利用者の中には年末年始の休業と混同し、年明けの再開を期待していた人もいた。

 営業終了について同社は神奈川新聞の取材に対し、「セグウェイを身近に知ってもらうきっかけづくりとして収穫は多かったが、昨年の猛暑などで想定よりも調子が振るわなかった。約1年間を予定していたが、終了する判断をした」と説明。一方でデベロッパーなど多くの業界関係者の視察もあったといい、「海老名での実績を踏まえ、新たな(地域での)展開を目指していきたい」とした。

 セグウェイは、重心を移動させることで進む方向や速度を操ることができる米国発の乗り物。施設は、小田急電鉄(東京都新宿区)が開発を手掛ける「ビナガーデンズ」と呼ばれる海老名駅駅間地区に、昨年3月に約1年間の期間限定の予定でオープンしていた。オフロードモデルのセグウェイを使用し、坂やスラロームなどを含む全長約1キロのコースが整備されていた。

1月末で撤退することになった「セグウェイベース」の施設入り口。昨年末には営業終了の案内が張り出されていた=2018年12月29日、海老名市めぐみ町

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