ロアッソ・巻選手引退 チームメートら、惜しむ声や感謝の言葉

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熊本地震復興支援マッチの松本戦に勝利し、チームメートと喜ぶ巻誠一郎選手(中央)=2017年4月、えがお健康スタジアム(谷川剛)

 「お疲れさま」「ありがとう」-。サッカーJ3ロアッソ熊本の巻誠一郎選手(38)が現役引退を発表した15日、恩師やチームメートは惜しむ声や感謝の言葉で、熊本の誇るスター選手をねぎらった。

 大津高サッカー部時代に監督として指導した宇城市教育長の平岡和徳さん(53)は、巻選手の大型FWとしての素質を早くから見抜き、日本代表入りを願った。2006年ワールドカップ・ドイツ大会出場を果たした教え子を「代表になるにはタイミングも重要。常に向上心や謙虚さを忘れなかった彼だからこそチャンスをつかんだ」とたたえた。

 巻選手のサッカーにかける情熱は14年に加入したロアッソ熊本にも影響をもたらした。チーム最古参の片山奨典選手(35)は「気持ちの浮き沈みを一切見せない。常に100パーセントの力で練習に臨むプロフェッショナル」。渋谷洋樹監督(52)は「チームが一丸にならなければ、彼が抜けた穴は埋まらない」と引退を残念がった。

 今季の熊本はJ2から降格し、初めてのJ3に臨む。3月10日の開幕まで2カ月足らず。片山選手は「巻さんがプロの心構えをチームに植え付けてくれた。残った全員で思いを受け継ぎ、必ず1年でJ2に戻る」と決意を示した。(佐藤公亮、樋口琢郎)

(2019年1月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)