関西圏 メディア関係者 外海の世界遺産をタクシーで巡る  長崎県大阪事務所が招待

 関西圏のメディア関係者が12日、現地発着型の旅行商品「長崎めぐり旅 キリシタン紀行~世界遺産・外海編~」を体験。長崎市外海地区の世界遺産関連資産などをタクシーで巡った。
 関西圏から多くの人に来てもらおうと県大阪事務所がラジオパーソナリティーやフリーライターら4人を招待。同市内で朝、ジャンボタクシーに乗り込み、1日かけて出津教会堂や大野教会堂といった世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産などを回った。
 車内やガイドのいない場所ではドライバーが案内した。同市西出津町の旧出津救助院ではフランス人宣教師ド・ロ神父が人々のために尽くした偉業について資料を見学。昼食には神父ゆかりの家庭料理も堪能した。
 兵庫県姫路市のフリーライター、塚本隆司さん(49)は「移動手段としてタクシーは喜ばれると思う。外海は資産や資料などに派手さはないが奥が深く驚いた」と感想。旅の様子はネットの旅行ガイドに掲載するという。
 「長崎めぐり旅」は県観光連盟やJTB長崎支店などでつくる団体がネット上で発信している広域旅行商品。県内12コースを設定している。

ド・ロ神父が実際に使用したオルガンを弾いてみる記者ら=長崎市、旧出津救助院

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