復旧の過程、共有を 県工連が地震誌 「被災時に役立つ」

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県工業連合会が発刊した「熊本地震誌」=熊本市東区

 熊本県工業連合会(約330社・団体)は、熊本地震による県内製造業の被災状況や復旧・復興の過程を記録した「熊本地震誌」を発刊した。「熊本以外でも今後起こりうる大規模災害時の事業継続に役立ててほしい」としている。

 熊本地震による県内製造業への直接被害は県の推計で6030億円に上る。県工連は会員企業のグループ補助金申請を支援。被災した169社を県工連グループとして取りまとめた上で復興事業計画を策定し、130億円の補助金交付につなげている。

 地震誌は県内外の大学教授や会員企業らが執筆などを担当。県工連による被災状況の調査やBCP(事業継続計画)推進セミナーといった活動状況を時系列で記録したほか、会員25社・団体が自社の被害や復旧の過程、今後の課題をそれぞれ報告している。被害や復旧に関するアンケート結果も掲載した。

 B5判、約200ページ。非売品で700部作製しており、希望があれば他県の製造業者らにも送るという。(川崎浩平)

(2019年1月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)