ホワイトソックスのマチャドへのオファーは7年契約

ホワイトソックスがマニー・マチャドへのオファーを8年契約に引き上げたとの報道が出たばかりだが、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ホワイトソックスのマチャドへのオファーは7年契約のまま変わっていないようだ。争奪戦のライバルと見られるフィリーズは、ラスベガスでブライス・ハーパー夫妻との契約交渉を行ったあと、ハーパー争奪戦の最有力候補に浮上しており、ハーパーとマチャドを両獲りする可能性は低いと見られている。マチャド争奪戦については「ミステリー・チーム」の存在も噂されているが、現時点ではホワイトソックスが先頭を走っていると判断して良さそうだ。

ホワイトソックスのマチャドへのオファーについての報道を時系列順に整理すると、まず日本時間1月14日にUSAトゥデイのボブ・ナイチンゲールが「フィリーズがハーパー獲得の最有力候補に浮上」したことを報じ、ESPNのジェフ・パッサンは「ホワイトソックスがマチャドへのオファーを8年契約に引き上げた」ことを伝えた。さらに、Z101デジタル(ドミニカ共和国のメディア)のエクトル・ゴメスは「8年契約のオファーが総額2億5000万ドルである」と報じたが、その日のうちにナイチンゲールが「ホワイトソックスは7年契約のオファーを変えていない」ことを伝え、日本時間1月15日には関係者への確認も取れた状況。よって、現時点では「8年2億5000万ドル」という報道は誤報ということになる。

マチャド争奪戦に加わっているチームはそれほど多くなく、撤退濃厚のヤンキースに続いてフィリーズまで手を引くことになると、「ミステリー・チーム」が実在しないのであれば、マチャドの選択肢はホワイトソックスに限られる。マチャドの義兄弟であるヨンダー・アロンゾや、マチャド&アロンゾと親しい関係にあるジョン・ジェイを獲得してマチャド獲得に本気の姿勢を示してきたホワイトソックスが、マチャド獲得に成功する可能性は高まりつつあると言える。

主力選手を次々に放出した再建期間のなかでマイナー組織を充実させ、多数の若手有望株を抱えるホワイトソックスは、早ければ2020年にもポストシーズン争いに加わることが予想されている。マチャドはその「ホワイトソックス新時代」の象徴的存在となるかもしれない。

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