フィリーズがハーパーを含む超大型補強を計画中か

オフシーズン当初から戦力補強に惜しみなく資金を投入する姿勢を鮮明にしていたフィリーズだが、「超大型補強」とも言える大補強を計画中であることが報じられている。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールが報じたところによると、フィリーズの関係者が「ブライス・ハーパー、ダラス・カイケル、クレイグ・キンブレルと契約することを検討している」と話したという。ハーパーとマニー・マチャドを両獲りする可能性は低くなっているものの、2人のスーパースターのうちの1人と、フリーエージェント市場に残る大物選手の数名を獲得する「超大型補強」を実現させる可能性は十分にありそうだ。

ハーパーとマチャドを両獲りするだけの資金的余裕があると見られていたフィリーズだが、ここにきてハーパー獲得に注力する一方、マチャドに対してはトーンダウンの気配を見せており、両獲りの可能性を残しつつもマチャド争奪戦から手を引く可能性が高まっている。そして、その代わりにフリーエージェント市場に残る大物選手に目を向け始めているようだ。

ナイチンゲールによると、フィリーズが獲得を狙うのはハーパーのほか、元サイ・ヤング賞左腕のカイケルと、今オフの移籍市場における最高のクローザーであるキンブレル。MLBネットワークのジョン・ヘイマンも同じような話を関係者から聞いており、フィリーズはハーパーないしマチャドのほか、カイケル、キンブレル、A.J.ポロックといった大物選手の獲得に動く可能性があるという。

さらに、ヘイマンによると、フィリーズは球界最高のスター選手であるマイク・トラウト(エンゼルス)の獲得を目論んでいるというのだ。トラウトは2年後、つまり2020年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定だが、もちろんエンゼルスはトラウトとの契約延長を目指している。しかし、トラウトがフリーエージェント市場に出る前に契約延長に応じる可能性は低いと見られており、トラウトをめぐる「大争奪戦」が展開される可能性が高い。フィリーズは今オフのみならず、2年後のオフにも移籍市場を盛り上げてくれるかもしれない。

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