今年の平穏を祈願 鎌倉で七福神巡り

 鎌倉市内に祭られている七福神を巡る新春恒例のイベントが15日、開かれた。参加者約100人が寺や神社の由来を学びながら、新たな年の健康や平穏を福の神に祈願した。市内外の史跡巡りなどを企画するNPO法人「鎌倉ガイド協会」の主催。

 参加者は六つのグループに分かれ、協会メンバーに案内されながら、5キロほどのコースを約4時間かけて歩いた。

 メンバーは、千客万来などの御利益があるとされる布袋尊が祭られた浄智寺(同市山ノ内)で、「布袋尊は七福神の中で唯一実在する人物」と紹介。本覚寺(同市小町)では、商売繁盛の神とされる恵比寿について「源頼朝が、鎌倉幕府の裏鬼門(の方角)に当たるため、鬼封じをしようと建てたとされる夷(えびす)堂の中にある」と説明した。参加者はメモを取ったり、七福神に手を合わせたりしていた。

 友人と参加した横須賀市在住の女性(65)は「新しい発見があって面白かった。今年1年の家内安全を祈りながら歩いた」と話した。

布袋尊などの七福神を巡った参加者=浄智寺

© 株式会社神奈川新聞社