スバルブースではSTIとコラボレーションしたフォレスターやインプレッサを展示【東京オートサロン2019】

東京オートサロン2019・スバルブース

スバルとSTIのコラボレーションモデル第3弾、第4弾が登場!

スバル&STI;は東京オートサロン2019に、フォレスターアドバンススポーツコンセプト、インプレッサSTIスポーツコンセプトを出展した。この2台は、これまでの両社のコラボレーションで好評だったレヴォーグやWRX S4、BRZに続くSTIスポーツの第3弾、第4弾モデルを示唆すると思われる。

その他、STIパーツを装着したレヴォーグSTIパフォーマンス、WRX STIラリーコンセプトも出展した。

フォレスターアドバンススポーツコンセプト

東京オートサロン2019・スバルブース フォレスターアドバンススポーツコンセプト
東京オートサロン2019・スバルブース フォレスターアドバンススポーツコンセプト

2018年にフルモデルチェンジされたフォレスターのラインナップで、2リッターNAエンジン+比較的簡易なハイブリッドとなるe-BOXERを搭載する「アドバンス」グレードのスポーツ性をSTIがさらに高めたモデル。

架装内容は、機能面では20mmほど車高を低めたサスペンション、イエローのカラーが目を引くフロントのブレンボキャリパー、19インチホイール、すでに市販されているSTIのエアロパーツ、フレキシブルタワーバーなどが装備される。

同時に専用色となるファイターグレーに塗られたエクステリアや、インテリアも蛍光イエローのラインや白い部分といったアクセントが施されており、全体的に今までフォレスターのイメージにあまりなかった都会な雰囲気を感じさせる仕上がりとなっている。

インプレッサSTIスポーツコンセプト

東京オートサロン2019・スバルブース インプレッサSTIスポーツコンセプト
東京オートサロン2019・スバルブース インプレッサSTIスポーツコンセプト

5ドアのインプレッサスポーツ最上級グレードとなる2.0i-Sアイサイトをベースに、機能面ではSTIのフレキシブルタワーバーやフレキシブルロードスティフナーといったボディ補強パーツ、センター二本出しマフラー、エアロパーツなどを装備。

また、エクステリアでは白さをさらに高めたパールホワイトにルーフやピラーを黒としたツートンカラーのボディ色に変更したほか、インテリアではボルドー内装に。

名前は今までのSTIスポーツと同じながら、指向の異なる明るさを増したものとなっており、インプレッサのユーザー層に合わせたカジュアルな雰囲気を強調している。また市販化の暁にはサスペンションなどにも手が加えられ、調整という意味での最終的なチューニングも施されるに違いない。

両車はスバルとSTIのコラボレーションによるコンプリートカーであるが、クルマに合わせた雰囲気造りにも配慮されており、市販化されれば新しいユーザー層を開拓しそうだ。また、スバルの新世代のプラットホームとなるSGP(スバルグローバルプラットホーム)を使う車種のSTIスポーツはまだ登場していないだけに、両車はSPGのポテンシャルをさらに引き出した存在としても市販化が待ち遠しい。

レヴォーグSTIパフォーマンス

東京オートサロン2019・スバルブース レヴォーグSTIパフォーマンス
東京オートサロン2019・スバルブース レヴォーグSTIパフォーマンス

1.6リッターターボエンジンを搭載するレヴォーグにSTIのエアロパーツ、フレキシブルタワーバーに代表されるボディ補強パーツ、コイルスプリング、マフラー、ウルトラスウェード素材のステアリングなどをテンコ盛りに装着。

ここまでは今までにも見たことがありそうなユーザーが造れる仕様であるが、東京オートサロン2019出展車は現在レヴォーグに設定はないものの、XV、BRZの限定車やWRX STIをベースにしたSTIのコンプリートカーS208で好評となっているクールグレーカーキのボディ色やブラックに塗装されたホイールを纏う点が新鮮だ。

クールグレーカーキのボディ色はスポーツワゴンであるレヴォーグにもよく似合っており、反響次第では設定される可能性は十分ありそうだ。

WRX STIラリーコンセプト

東京オートサロン2019・スバルブース WRX STIラリーコンセプト
東京オートサロン2019・スバルブース WRX STIラリーコンセプト
東京オートサロン2019・スバルブース SUPER GTのGT300クラスに参戦したBRZ
東京オートサロン2019・スバルブース ニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を果たしたWRX STI

WRX STIの上級グレードとなるタイプSにレヴォーグSTIパフォーマンスとほぼ同じSTIパーツを装着したのに加え、青いボディカラーにゴールド塗装のBBS製19インチアルミホイール、インテリアにはレカロのフルバケットシート、5点式シートベルトを装着し、かつてのラリー参戦車のターマックラリー仕様をイメージ。近い将来の開催が濃厚となっているWRCの日本ラウンドも、ラリー志向のカスタマイズの増加の追い風となりそうだ。

この他、スバル&STI;ブースには2018年に日本のSUPER GTのGT300クラスに参戦したBRZ、新井敏弘選手が全日本ラリーを戦ったWRX STI、86&BRZ;のワンメイクレース参戦車、ニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を果たしたWRX STIも出展された。

また2019年、STIは3月10日(日)に富士スピードウェイでニュルブルクリンク24時間レースとSUPER GTの参戦車のテストも兼ねた「STIモータースポーツデイ」、サーキット走行会「STIサーキットドライブ」の全国展開といったイベント開催、東京都三鷹市にあるSTI社内に併設されるギャラリーのリニューアルなど、特にスバルファンにとってSTIは注目の存在となりそうだ。

[筆者:永田 恵一 撮影:和田 清志]

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