高校ラグビー準Vの桐蔭、本社へ 金に輝く人生送りたい

 第98回全国高校ラグビー大会で準優勝した桐蔭学園フィフティーンが16日、横浜市中区の神奈川新聞社を訪問し、花園ラグビー場で繰り広げた熱い戦いぶりを報告した。

 4大会連続17度目の出場で初の単独優勝を目指した桐蔭は、準決勝では第90回大会で両校優勝した6度優勝の宿敵・東福岡から花園での初勝利を飾る激戦を演じた。

 3大会ぶりに挑んだ決勝では、大阪桐蔭(大阪第1)の強固な守備に苦しみ24-26で惜敗し、あと一歩のところで悲願達成には届かなかった。それでも、最後までボールをつなぎ続ける伝統の「継続ラグビー」を貫き通し、聖地を沸かせた。

 主将の小西泰聖(3年)は「準優勝に終わってしまったけれど、掲げてきたスローガンである『磨(みがく)』を胸に、今回もらった銀メダルが金色に輝くように、今後の選手人生を送っていきたい」とあいさつ。藤原秀之監督(51)は「最後の牙城は崩せなかったが、僅差の勝ちをみんなで拾ってきたという銀メダルはクラブのカルチャーや歴史になる。来年こそ優勝旗を持ち帰りたい」と決意を新たにした。

 神奈川新聞社の中村卓司常務取締役は「新しい桐蔭ラグビーの歴史を開いたし、いずれ松島幸太朗選手(サントリー)のように日本を背負う選手が出てくると確信を持っている。皆さんは可能性の固まり。勇気を持ってチャレンジしてほしい」とエールを送った。

 桐蔭フィフティーンは同日、県庁なども訪れ、黒岩知事らに準優勝を報告した。

全国大会準優勝を報告する小西主将(前列左から4人目)ら桐蔭学園フィフティーン=神奈川新聞社

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