特殊詐欺4件、被害500万円超える 横浜市青葉区で相次ぐ

 横浜市青葉区で9日から11日にかけて、20~90代の男女4人が、現金やキャッシュカードをだまし取られるなどの被害が4件相次いだ。被害総額は500万円を超えるとみられ、青葉署がいずれも特殊詐欺事件として捜査している。

 署によると、9日、90代の無職男性宅に、長男や仮想通貨取引所の職員などを名乗る男から「仮想通貨の利益を申告しておらず、金が必要」などと電話があった。男性は自宅近くの路上で法律事務所職員をかたる女に現金200万円を手渡した。

 10日には、70代と80代の無職女性2人のそれぞれの自宅に、銀行協会の職員などを装う男から電話があり、自宅に現れた男に70代女性がキャッシュカード2枚、80代女性が4枚をだまし取られた。70代の女性の口座から少なくとも現金計100万円が引き出された。

 20代の女性会社員宅には11日、署員を名乗る女から「新しいキャッシュカードが必要」と電話があり、自宅を訪れた署員を装う男にカード2枚などを入れた封筒を盗まれた。口座からは少なくとも現金約200万円が引き出された。

 署は「不審な電話がきたら慌てず、まずは相談を」と注意を呼び掛けている。

© 株式会社神奈川新聞社