レンジャーズの元守護神・トールソンが現役引退を表明

メジャー4年目の2015年にクローザーとして35セーブを挙げ、レンジャーズの年間最優秀投手に選出されたリリーフ右腕、ショーン・トールソンが、トミー・ジョン手術のリハビリ中に故障が再発したことにより現役引退を決断した。トールソンはドジャースで2年、レンジャーズで3年プレイしたあと、2017年1月にレイズと契約したが、同年5月にトミー・ジョン手術。復活を目指して2017年12月に古巣・レンジャーズとマイナー契約を結んだものの、メジャーのマウンドに戻ってくることはできなかった。

右肘のトミー・ジョン手術を受けた2017年に続いて、昨季はスプリング・トレーニングの終盤に右腕の屈筋の腱を痛め、2年連続でマイナーでの登板機会すらなかったトールソンだが、復活を目指して右肘のリハビリを続け、レンジャーズもマイナー契約で復活のチャンスを与えるつもりだったという。しかし、全てが順調に進んでいたと思われていた矢先、先週末に練習前のウォーミングアップの際に屈筋の腱の痛みが再発。「週末の間も状況は全く改善しなかった」と語ったように、故障の再発が現役引退を決断するきっかけとなった。

「ブルペンでは良いピッチングができていたし、腕の調子も良かった。スプリング・トレーニングでポジションを勝ち取る自信があったし、周りと競争することを楽しみにしていたんだ」とトールソン。最終的には妻・リンリー、レンジャーズのジョン・ダニエルズGMと話し合い、現役引退を決断したようだ。

メジャーデビューを果たした2012年にドジャースで40試合に登板したトールソンは、背中の故障により2013年の大部分を欠場したものの、2014年にレンジャーズへ移籍すると一気にメジャー定着。移籍初年度は64試合で防御率2.76の好成績を残し、翌2015年はクローザーに昇格して73試合で35セーブ、防御率2.99をマークした。2016年は37試合で11セーブ、防御率7.68と大乱調に終わったものの、2015年の地区優勝の立役者の1人であったことは間違いない。31歳の誕生日目前の、早すぎる現役引退となった。

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