「室蘭の写真集」が縁…山口一彦さんの新作品集を発行

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 室蘭ふるさと大使で、室蘭民報社の第1回まち・ひと活力大賞に輝いた、写真家の山口一彦さん=東京=が、静岡県川根本町を舞台にした新しい写真集「鹿が舞う町」を発行した。山口さんの室蘭の写真集を見た同町出身者から、紹介を受けたのが制作のきっかけ。同町の風景や無形文化財を2年間をかけ撮影し、魅力を伝えている。

 室蘭の写真集を読んだ同町出身の知人から「ぜひ、川根本町を見てほしい」と案内された。「室蘭の写真集が人を動かしたことに感謝したい」(山口さん)と感じた。同町に焦点を当てた写真集はなく、「世の中で知られていないものを出していくことが写真家の使命」(同)と撮影に取り組んだ。

 同町は、日本三大銘茶の一つ川根茶の産地で、大井川鉄道のSLが有名。徳山地区では、国指定の重要無形民俗文化財「徳山の盆踊」と、静岡県の無形民俗文化財「徳山神楽」が伝承されている。

 「鹿が舞う町」では、駿河徳山を中心に春、夏、秋の風景をはじめ、「徳山の盆踊」の様子や「徳山神楽」の奉納などを捉えた写真86枚がカラーで収められている。昨年12月14日には、同町の鈴木敏夫町長を表敬訪問し、写真集を手渡した。

 山口さんは「小さな町に二つの無形文化財を持つ祭りがあり、地元の人が文化を守り、美しい風景を守っていることを感じてほしい。川根本町も室蘭も同じようにすばらしい故郷です」と話している。

 印刷は北海印刷(室蘭市中島町)。B5変形判、96ページ、ハードカバー。価格は3千円(税抜き)。アマゾンをはじめ、インテリアあーと、山口一彦写真事務所などで扱っている。 (池田勇人)

【写真=静岡県川根本町にスポットを当てた山口さんの写真集「鹿が舞う町」(山口さん提供)】