ダイヤモンドバックスが万能内野手・フローレスを獲得へ

日本時間1月17日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ダイヤモンドバックスはフリーエージェントの内野手、ウィルマー・フローレスとの契約合意が目前に迫っているようだ。このニュースはESPNのジェフ・パッサンが最初に報じ、身体検査の結果を待って正式に発表される見込みだという。フローレスは2020年のオプションが付属した1年契約を得る見込みとなっている。

現在27歳のフローレスは、一塁で通算139試合(先発111試合)、二塁で101試合(同77試合)、三塁で143試合(同128試合)、遊撃で162試合(同148試合)の出場経験がある万能内野手であり、メッツではチーム事情に合わせたポジションを守ってチームに貢献してきた。打者としては2015年から3年連続で16本塁打以上を放ったようにパンチ力があり、昨季は打率.267、11本塁打、51打点、OPS.736をマーク。昨季だけで4度のサヨナラ打を放つなど、印象的な活躍が多いのも特徴である。

ダイヤモンドバックスは正中堅手のA.J.ポロックがフリーエージェントとなって退団した穴をまだ埋めることができておらず、代役となる外野手を獲得できない場合、フローレスを二塁に置いて正二塁手のケテル・マーテイを中堅にコンバートする可能性がある。マーテイの外野守備の経験は、メジャーでは2015年に中堅を2試合、マイナーでは同じく中堅を2015年に4試合、2017年に5試合守っているだけだが、首脳陣はマーテイの身体能力の高さを評価し、中堅守備を十分にこなすことができると考えているようだ。

もちろん、昨季に引き続いてマーテイが二塁を守り、フローレスはメッツ時代と同様に内野のバックアップに回る可能性もあるが、その場合にも万能ぶりを存分に発揮してチームに貢献してくれるに違いない。ダイヤモンドバックスは目に見える数字以上の貢献が期待できる、貴重な戦力を手に入れたと言えそうだ。

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