“八方”ふさがりのたこ焼き店 原料価格が高騰、値上げに踏み切りも

 たこや小麦粉などの価格が高騰し、長崎県内のたこ焼き店が苦境に立たされている。ここ数年で多くの店が値上げに踏み切り、客足をつなぎ留めようと必死に頭をひねっている。
 長崎市内の開業8年目の店は昨年3月、25年目の店も一昨年11月、開業以来初めて50円値上げした。各店主は声を落とす。「青ノリも値上がりするらしい」「もうギリギリです」。まさに“八方”ふさがりの状態だ。
 ある移動販売車の店主はイベント出店時、数時間値下げするタイムセールを実施。利益は落ちるが、客足は伸びるという。だが「原材料がさらに値上がりして質を維持しようとすれば、価格を上げざるを得ない」と悩ましい様子。

 

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