雪のロシア街頭をライオンが闊歩

住民が遊ばせる、動物愛護団体引き取り

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太田清

47NEWS編集長

太田清

47NEWS編集長

共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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保護されたシモナ。ベレスのSNSから

 19世紀のロシアの詩人チュッチェフはロシアを評して「理性ではロシアは理解できない ロシアはただ信じることができるのみ」という有名な詩を残したが、かの国では本当に「理解不能」な事が起こるものだ。 

 ロシアのNTVテレビなどによると、同国第2の都市サンクトペテルブルクのエネルゲチカフ大通りで13日、1頭の子ライオンが街頭を歩いているのを通行人が目撃、警察に通報した。ライオンは「シモナ」と名付けられた生後7カ月の雌ライオンで、近くに住むアレクサンドル・バシュコビッチさん(27)がアパートで飼育していることが判明。 

 バシュコビッチさんはライオンを雪の中で遊ばせていたという。ロシアで購入したというが、体長1メートル、体重25キロと大きくなりすぎたライオンを売却したいとの考えを聞いた動物愛護団体「ベレス」が購入の考えを表明。クラウドファンディングで資金7万ルーブル(約11万5000円)を集め、シモナを引き取った。 

 バシュコビッチさんはテレビのリアリティーショーに出演したこともあるというが職業などは不明。シモナは有料での記念写真撮影のために貸し出されることはあったが、散歩のために外に連れ出されることも滅多になく、左足の病気のため手術をする必要があるほか、ビタミン不足のためくる病にかかり獣医の治療を受けている。ベレスはこのままサンクトペテルブルクでシモナを飼い続ける意向を示している。 (共同通信=太田清)