食でつながる被災地 神戸・南京町に宮城気仙沼の出張屋台村

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気仙沼産のホタテ焼きや蒸しガキなどが売り出された出張屋台村の会場=神戸市中央区元町通1(撮影・中西大二)

 東日本大震災の被災地・宮城県気仙沼市の郷土料理を味わい、語り部から話を聞く「気仙沼出張屋台村」が17日、神戸市中央区の南京町で催された。18日まで。

 イベントは、東日本大震災の復興支援に取り組む摂南大学(大阪府)の学生が初めて企画した。気仙沼市では震災後、店を失った飲食店が集う仮設商店街が開設され、観光客でにぎわった。2017年春に閉鎖されたが、被災地同士の連携を深めようと、今回、神戸で限定的に復活した。

 飲食ブースにはホタテ焼きや蒸しガキ、メカジキが並び、訪れた人らは東北の海の幸に舌鼓を打った。講話では、気仙沼の語り部活動に取り組む尾形幹男さん(71)が登壇。津波で家族を失った知人のエピソードを紹介し、「過去の経験から学び、自分の命を最優先に守ることを大切にしてほしい」と力を込めた。

 企画した同大4年の森俊人さん(21)は「気仙沼を訪れた際、防波堤などのハード面は整備されていたが、地域全体の復興には時間がかかると感じた。神戸にとって節目の日なので、阪神・淡路大震災について考えながら東北の復興支援を」と語った。

 18日は午前11時~午後5時。(久保田麻依子)