川崎の路上で拳銃発砲、2人けが 暴力団関係のトラブルか

 17日午後8時25分ごろ、川崎市川崎区大島2丁目の路上で「拳銃で撃たれた。けが人がいる」と110番通報があった。男性と女性の2人が倒れており、男性は首付近を撃たれていた。いずれも搬送時、意識はあったという。現場から男が逃走しており、川崎署は暴力団関係のトラブルの可能性もあるとみて、殺人未遂容疑で男の行方を追っている。

 署によると、撃たれた男性は50代とみられ、病院に搬送される際「やられた、やられた」と話した。発砲した男はJR川崎駅方面へ徒歩で逃走したという。

 現場は同駅から南東に約1・8キロの幹線道路沿い。近くに住む40代の自営業男性は「車が金属板を踏んだような『バン、バン』という音が5回くらい聞こえた。まさか、発砲音だったとは」と驚いた様子。現場は自宅の目と鼻の先だけに「普段は治安がよく、近所でこんな事件が起きるなんて」と言葉少なだった。

 現場近くのファミリーレストランの男性店員(41)は「パトカーや救急車が10台くらい集まっており、ただ事ではないと思った。現場は規制線が張られ、人だかりができていた」と話した。

現場で鑑識活動を行う県警の捜査員=17日午後9時50分ごろ、川崎市川崎区大島2丁目

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