SNSトラブル防止へ 小中高生向けに教材 長崎県教委、LINEと開発

 長崎県教委は17日、定例教育委員会で、会員制交流サイト(SNS)で犯罪やトラブルに巻き込まれないための知識や技術を学ぶ教材「SNSノート・ながさき」を制作したと明らかにした。2月中に県教育センターのホームページにデータをアップして誰でも読めるようにする。

 インターネットやSNSで、不適切な情報を発信したり犯罪に巻き込まれたりするトラブルは多様化し低年齢化が進んでいる。こういった背景を受けて、長崎県教委は無料通信アプリを手掛ける「LINE(ライン)」などと連携して昨年6月から教材を開発してきた。

 完成した教材は小中高などの児童生徒が対象で発達段階に応じた5種類。このほか保護者や教師用の手引もつくった。小中高生向けにはカード教材が盛り込まれており、小グループで話し合いながら学ぶ想定。▽SNSの使いすぎ▽悪口に当たる内容▽写真公開時の注意点-などが学習できる。

 長崎県教委児童生徒支援室は「今後、研修会などを通じて教員に周知し多くの学校で使ってほしい」としている。

トラブルに巻き込まれないための知識や技術を学ぶ「SNSノート・ながさき」

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