亀萬自慢、氷仕込み 熊本県津奈木町

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蒸した米と氷をタンクに投入し、かき混ぜる杜氏=津奈木町

 日本最南端の日本酒の天然醸造蔵として知られる津奈木町の亀萬酒造で酒造りが最盛期を迎え、杜氏[とうじ]らが早朝から作業に追われている。

 1916年創業。空調に頼らない天然醸造で、気温が低い1~2月に1年分のほとんどを仕込む。北国に比べると温暖なため、仕込み水を凍らせた多量の氷を投入し、もろみの温度を調整している。

 冷え込みが強まった17日は、杜氏や社員ら6人が午前7時から作業。築約90年の酒蔵で、蒸した米と氷90キロをタンクに入れ、櫂[かい]棒でゆっくりとかき混ぜた。

 竹田珠一社長(63)は「今冬は酒造りに適した寒い日が少ないが、経験と技で亀萬の味に仕上げたい」と意気込んでいた。

 今年も一升瓶換算で約5万本を生産予定。最初に搾った酒に火入れをせずに瓶詰めする「荒ばしり原酒」本醸造を2月7日、同純米酒を14日に売り出す。(福山聡一郎)

(2019年1月18日付 熊本日日新聞朝刊掲載)