自閉症の子に愛情を シンガポール在住医師 デイビーさん講演

 自閉症の子どもとその家族をサポートする佐世保市の市民団体「カラフルビーズ 自閉を抱く会」は16日、常盤町の市中央公民館で、自閉症の息子を育てる医師のデイビー・ママヒットさん(42)=シンガポール在住=を招いた講演会を開いた。デイビーさんは米国で考案された自閉症の療養プログラム「サンライズ」を紹介し、「親がしっかりと愛情を伝えることで子どもは成長する」と呼び掛けた。
 デイビーさんは2009年に当時1歳半の次男が重度の自閉症と判明。療養に専念したが改善が見られず、苦悩が続いた。14年に療養プログラムを知り、子どもの気持ちに寄り添いながら、自宅で遊びなどを一緒に楽しむ「ジョイン」という考え方を実践。「ありのままを受け入れることができ、次男は9歳で会話ができるようになった」と笑顔で話した。
 カラフルビーズ共同代表の奥平マリさん(52)は「自閉症への理解を深める活動を続けたい」と話している。問い合わせは事務局(colorfulbeads.jihei@gmail.com)。

自閉症のある次男の成長について語るデイビーさん=佐世保市中央公民館

© 株式会社長崎新聞社