野村周平らが歴史ドラマ「MAGI」のロケで感じたこと。「スペインの習慣を取り入れたい」!?

戦国時代に遣欧使節としてローマに派遣された少年たちを描く歴史ドラマ「MAGI-天正遣欧少年使節-」がAmazon Prime Videoで1月17日から独占配信中だが、同日、都内で記者会見が行われ、野村周平、森永悠希、緒形敦、佐野岳が登壇した。

タイトルの「MAGI(マギ)」とは、聖書に出てくる東方からイエスの元に駆け付けた3人の賢人のこと。本作はMAGIの伝説にならい、法王に拝謁するためにローマに向かった4人の少年たちの苦難に満ちた旅路を描くもので、180以上の国と地域に配信されている。主人公の伊東マンショを演じた野村は「日本の歴史を描いたドラマが世界中で配信されるのは喜ばしいこと。ほとんどの部分をスペインで撮影したのですが、日本とは違う撮影の仕方を経験できたこともよかったです」と、大きなプロジェクトに参加した感慨を語った。

航海の技術が発達していない時代にローマに向かった少年たち。信仰心のあつい中浦ジュリアンを演じた森永は「撮影中にスタッフさんと、少年たちの心情について何度も話し合いました。戦が日常茶飯事の戦国時代は死というものが身近にあった。そんな環境で生きてきた4人だから、すさまじい航海にも耐えられたんだと思います。ただ、ただ、すごいですよね」と語った。武士の息子の千々石(ちぢわ)ミゲル役の緒形は「ミゲルは人種差別に反対する人物。その部分に共感しました。あの時代に片道3年かかると言われる旅に出た少年たちは立派だと思う。覚悟の大きさが違います」と偉業を称え、少年たちの世話係のドラードを演じた佐野も「ヨーロッパの人たちはMAGIの少年たちについて、日本人の僕たちよりも知っている。あの時代に少年たちが大きな決断をしてくれたから、今の自分たちがいると思うので、少年たちに感謝したい気持ちです」と、少年たちに思いをはせた。

撮影隊はスペインの中西部にあるサマランカという町に約1カ月間滞在してロケを慣行。4人は現地での生活を満喫したようで、野村は「スペインではお昼休みが長いんですが、その前に11時くらいにサンドウィッチタイムというのがあって、みんなでサンドウィッチを食べながら休憩するんですよ。僕もこれからは日本でもサンドウィッチタイムを取り入れていこうと思います(笑)」、森永は「僕はシエスタ(昼寝)の習慣が楽しかったです。現地のスタッフの皆さんと出かけた時に、海辺に敷物を敷いてみんなで昼寝をしたんですよ」と語った。食べ物はすべておいしかったという緒形は「野村さんに連れていってもらったお店で食べたパエリアが特にうまかった!」と、佐野は「和食屋さんに行ったら、たこ焼きが揚げてあってビックリ!」と、それぞれの思い出を明かしてくれた。

野村はサマランカにある教会を訪れて心が洗われるような気分になったという。「サマランカは古い町で、昔の教会が残っているんです。教会についての説明を聞いて、イエスの存在が少しは理解できた。役柄にも感情移入しやすくなりました」と、現地の文化から大きな刺激を受け、充実した撮影期間を過ごしたことを振り返った。

【配信情報】


「MAGI-天正遣欧少年使節-」

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