アメリカでも有数の骨董市「ウィンター・ショー」

ナンタケットからレア物多数

©Yomitime Inc.

ニューヨーク、マンハッタンのアッパーイーストにある「パークアベニュー・アーモリー」で、1月18日(金)から27日(日)まで、「ウィンター・ショー」が開催される。今年で65周年を迎え、美術品やアンティークの展示会として知られるアメリカでも有数のアートフェアだ。

今回は「コレクティング・ナンタケット/コレクティング・ワールド」と題し、今年設立125周年を迎える「ナンタケット歴史協会」(NHA)から貴重なアイテムが展示される。

マサチューセッツ州ケープ・コッドの南に位置するナンタケット島は、かつて世界でも有数な捕鯨港で、ニューヨーク出身の小説家、ハーマン・メルヴィルの代表作「白鯨」にも登場する(ちなみに今年はメルヴィル生誕200周年)。南北戦争前の建造物も多数現存し、アメリカ合衆国国立公園局(NPS)は島全体を、ナショナル・ヒストリック・ディストリクトに指定している。

NHAはそんなナンタケット島で、同地ゆかりの美術品や骨董品、歴史的な資料などを管理・保管している。

今展では、ギルバート・スチュアートが手掛けた肖像画や、イーストマン・ジョンソン、エリザベス・レベッカ・コフィン、トーマス・バーチの風景画なども展示。スチュアートは生涯で6人のアメリカ大統領の肖像画を描き、ジョージ・ワシントンの肖像画は現在の1ドル紙幣に使用されている。

ギルバート・スチュアートが手掛けた肖像画(Portrait of Admiral Sir Isaac Coffin by Gilbert Stuart ca. 1810)

その他、捕鯨の様子を彫り込んだ鯨の歯、当時のナンタケットの様子が描かれたソファー、エリザベス女王にも献上された伝統工芸品のバスケットなど、ナンタケットの文化と歴史を紐解くアイテムが多数紹介される。

鯨の歯に描かれた捕鯨船。(Engraved whale tooth engraved on board the whale ship Susan. August 22nd, 1829
ナンタケットの様子が描かれたソファー(Italian carved sofa with needlepoint upholstery in wool, 1943)

また、ナンタケット関連以外の骨董・古美術品も例年通り充実。18~19世紀前半の家具、ティファニーのステンドガラスやシルバー製品、セバスチャン・ストッスコップフの静物画、紀元1~2世紀のローマ彫刻、京都出身の美術家・近藤高弘の作品など、世界各地からの逸品が出展される。

なお、入場料やイベントからの収益は全て、地元の社会福祉を支援する「イースト・サイド・ハウス」へ寄付される。

The Winter Show
■2019年1月18日(金)~27日(日)
■会場:Park Avenue Armory
 643 Park Ave.
■チケット平日一般:$25
★Connoisseurs Night:1月25日(金)5:30pm~8pm $25
thewintershow.org