イノシシギョーザを新名物に 川棚地域おこし協力隊

 長崎県東彼川棚町の地域おこし協力隊員、横井崇之さん(39)がイノシシ肉を使ったギョーザの開発に取り組んでいる。イベントや各地区の集いで試食してもらい、町の新名物として売り出す構想だ。

 昨年3月に協力隊員になった横井さんの任務は、「ジビエ(野生鳥獣肉)による地域の活性化」。田畑を荒らすイノシシの肉と、町内産の農産物を組み合わせたレシピの研究に当たった。試行錯誤の結果、アスパラガスを使い、イベントなどで気軽につまめるギョーザを考案した。

 タレなしでも食べられる濃いめの味付けが特徴。昨年は栄町商店街のイベント「100縁翔店街」や、木場郷の「木場棚田だんだんまつり」で販売した。1月10日には西白石公民館で住民向けの試食会を開いた。アスパラガスがなかったため東彼杵郡内産のキャベツとニラで代用したが、好評を得た。

 販売に向けて必要な調理場を町内で探している。2月16日の「100縁翔店街」でも販売予定。横井さんは「ビールによく合う。一度味わってみて」と話している。

西白石公民館の試食会でイノシシ肉のギョーザを作る町民ら=川棚町(横井さん提供)

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