世界遺産の価値実感 長崎大付属小 外海で社会科見学

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 長崎大付属小(千布本広校長、567人)の4年生約90人が18日、長崎市外海地区を訪れ、外海の発展に寄与したフランス人宣教師、ド・ロ神父の偉業や、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について学びを深めた。

 1~2月に13回のカリキュラムで行う社会科の授業の一環。世界遺産の歴史や価値を知り、自分たちの関わり方について考える。4年生担任の安田一義教諭(42)が外海に足を運んで内容を組み立てた。県世界遺産課は県内小学校で世界遺産を授業に取り入れてほしいと考え、教え方の参考になればと今回の授業を映像で記録。授業モデルとして新年度、構成資産のある市町の小学校に配布する。

 同日はド・ロ神父が外海の女性のために建てた旧出津救助院で130年前に欧州から取り寄せたオルガンや当時の日記、食材加工の道具などを見学。神父が建てた出津教会堂や、オラショの練習場所だったと伝わる「祈りの岩」なども訪れた。

 子どもたちはこれまでの授業で、世界遺産に「多くの観光客が必要なのか」と議論しており、同日も行く先々で疑問を投げかけた。救助院では、赤窄須美子シスターが「ド・ロさまのことを知らない人が多いので、たくさん来てくれる方がうれしい」と答えた。

 鶴丸維風(いぶき)さん(9)は「教会だからそっとした方が良いと思っていたが、実際に足を運んで知ってもらうことも大切なんだと感じた」と話した。

キリシタンがオラショを練習していたと伝わる「祈りの岩」で説明を聞く児童=長崎市下黒崎町
昼食にド・ロ神父ゆかりのパンなどを試食した児童=長崎市西出津町