スキー場…雪を待つ 中国山地、休業やイベント変更も

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 中国山地で平年より雪が少ない状況が続いている。西日本上空の偏西風の影響で、強い寒気が中国地方に入り込みにくい状況になっているためだ。スキー場が「雪待ち」の休業をしたり、雪不足で行事内容の変更を迫られたりといった影響が出ている。広島地方気象台は今後1カ月の降雪量を「ほぼ平年並み」と予想。まとまった雪への期待が山あいに高まっている。

 昨年末に今季の営業を始めた芸北高原大佐スキー場(広島県北広島町)は7日から休業している。小笠原幸信支配人(63)は「再開の準備は整っている。まとまった雪が降ってくれれば」と顔をしかめる。標高が高い場所にあるスキー場はオープンしているものの、スノーリゾート猫山(庄原市)などでは、コストがかかる人工造雪機の使用を余儀なくされている。

 北広島町内で11日まで開かれた県高校総体のクロスカントリー競技は距離を短縮して開催。同町で20日にある「芸北きちゃん祭」では、そり滑りなどの屋外イベントが中止になった。

 気象庁によると、昨年11月~1月17日の累積降雪量は、北広島町八幡119センチ(平年値233センチ)▽庄原市高野82センチ(216センチ)▽島根県飯南町赤名82センチ(174センチ)▽同県奥出雲町横田81センチ(163センチ)―など、平年を大きく下回る地点が相次いでいる。

 北日本には強い寒気が居座り、大荒れの天気が続く。中国地方の雪不足について、同庁の竹川元章予報官は「西日本付近の上空で偏西風が北に蛇行している影響で、中国地方に雪をもたらす寒気の南下が少なかったため」と分析する。

 広島地方気象台は17日、中国地方の今後1カ月予報で、降雪量や平均気温を「ほぼ平年並み」と発表。これまでより雪が降りやすい状況になると予想する。

 雪が必要なイベント関係者からは悲鳴が上がっている。26、27日に島根県雪合戦大会が開かれる浜田市旭町。2月10日には初めて誘致した小学生の雪合戦全国大会もある。実行委員会事務局の市教委旭分室は「例年なら20センチ以上は積もっているのに全くない」と焦りを隠さない。

 庄原市高野町でも2月2、3日に広島県雪合戦大会が開かれる。実行委員会は雪が降らない時に備えて人工芝のコートを準備。雪玉用に、山に残る雪をダンプ5台分かき集める予定という。

雪不足のため休業している芸北高原大佐スキー場(18日、広島県北広島町)