エンゼルスがクローザー確保 右腕・アレンと1年契約へ

大谷翔平が所属するエンゼルスが、2019年シーズンに向けて新たなクローザーを確保した。現地時間1月17日の夜、エンゼルスがフリーエージェントのリリーフ右腕、コディ・アレンと契約合意に達したことを複数のメディアが報道。MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、アレンの契約が年俸850万ドル+出来高250万ドルの純粋な1年契約であり、2020年以降のオプションなどは付属していないことを伝えている。

現在30歳のアレンは、クローザーとしての実績が豊富であり、2014年から2018年まで5シーズンにわたってインディアンスのクローザーを務め、合計147セーブ(年平均29.4セーブ)を記録。通算440回2/3を投げて防御率2.98と優秀な数字を残しているが、昨季は70試合で防御率4.70と精彩を欠いた(セーブ失敗5度はキャリアワースト)。

アレンは昨季、67イニングで80個の三振を奪った一方で33個の四球を与え、被本塁打は11本。毎年のように速球の平均球速が低下している点を不安視されており、防御率2.94をマークした2017年は平均球速が94.3マイルだったものの、昨季は93.5マイルまで低下していた。

ただし、昨季を除くとアレンの防御率が最も悪かったのはルーキーイヤーの2012年(防御率3.72)であり、そこから5年連続で防御率2点台。そうした実績もあり、エンゼルスはバウンスバック(不調の選手が復調すること)を期待しているようだ。昨季の奪三振率(10.75)が示すように投げているボール自体は決して悪くなく、不用意な被弾を減らすことができれば防御率2点台を再びマークすることは十分に可能なはずだ。

アレンはクローザーとしての起用が濃厚であり、それに伴いタイ・バットリー、ハンセル・ロブレス、ルイス・ガルシア、ジャスティン・アンダーソン、キャム・ベドロージアンらがセットアッパーの座を争うことにある。そのほかのブルペンの顔ぶれは、ジョン・カーティス、ウィリアムス・ジェレス、テイラー・コール、ノエ・ラミレス、そしてトミー・ジョン手術からの復活を目指すキーナン・ミドルトンといった面々だ。

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