ATMの引き出し、1日10万円に制限 埼玉りそな、70歳以上の一部顧客を対象 詐欺の被害防止に

©株式会社埼玉新聞社

 埼玉りそな銀行は19日から、現金自動預払機(ATM)を一定期間利用がない70歳以上の顧客を対象に、1日に引き出せる限度額を現在の50万円から10万円に引き下げる。近年、増加傾向の「キャッシュカード手渡し型」詐欺の被害防止の一環で、被害の食い止めにつなげる。同様の取り組みは、関東圏の一部金融機関でも始まっており、今後さらに取り組む金融機関が拡大するとみられる。

 対象となる顧客は、2018年10月31日現在70歳以上で、過去3年間にATMからの引き出しがない顧客。同行のATMで1日に引き出せる額は50万円だが、引き出しや振り込みなど1日の限度額を10万円に引き下げる。

 同行では、18年1月から振り込め詐欺、特に還付金詐欺の被害防止を図るため、70歳以上の一部顧客を対象にキャシュカードでの振り込みを制限し、一定の効果があったという。しかし、公的機関の職員らを装って高齢者宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取り、自らATMで現金を引き出す「キャッシュカード手渡し型」が急増し、対策を検討していた。

 同行では「対象となるお客さまには、ご不便をお掛けしますが、お客さまの大切なご預金をお守りするための取り組みとして、ご理解いただきたい」と話している。

 県警によると、キャッシュカードをだまし取る手口の被害は、17年中は351件、だまし取られたキャッシュカードによる現金引き出し額は約4億9717万円。一方、18年1~11月末まででは件数が620件、現金引き出し額は約6億1480万円とともに17年を上回っており、県警では注意喚起している。