「カードを渡して」孫や職員装う男ら 横浜で詐取相次ぐ

 神奈川県警金沢署は18日、横浜市金沢区の70代の無職女性と80代の無職男性が、孫を装う男や役所の職員を装う男らに、それぞれキャッシュカード2枚をだまし取られたと発表した。署が手渡し型の詐欺事件として調べている。女性の口座からは計約120万円が、男性の口座からは計約150万円が引き出されていた。

 署によると、10日、孫を装った男から女性宅に「株の投資額を増やすため友人から金を借りたが急きょ返すことになった。キャッシュカードを借りられないか」「会計事務所の者が行く」などとうその電話があった。女性は同日、自宅近くの路上で男にキャッシュカード2枚を手渡した。

 一方、16日には、役所の職員を装う男から男性宅に「キャッシュカードを新しくする必要がある。職員が近くを回っているので、カードを渡して」などと電話があった。男性は自宅に現れた男にカードを手渡して詐取された。

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