eスポーツに部活で熱中 昨秋チーム始動の高陽高

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パソコンを見ながらゲームの戦略を立てる生徒たち。右端は湯浅教諭

 高陽高(広島市安佐北区)の1年生7人が、部活動で「eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)」に励んでいる。対戦型ゲームの腕前を競う新しいスポーツ。競技人口は増えているが部活動での取り組みはまだ珍しい。「高校生の全国大会に出場したい」。生徒の願いを学校が認め昨年秋に始動した。

 7人は映像情報研究部に所属。普段は学校行事を撮影し、動画に編集するなどしている。部活動でもう一つ、eスポーツに取り組めないか―。昨年7月、下野颯馬さん(16)が学校に提案した。

 下野さんの胸には、同12月に控えた第1回全国高校eスポーツ選手権があった。5人対5人で戦う試合に仲間と出場したかった。「チームで練習して勝利を目指すのは、他の部活と変わらない」

 学校の承認を得て同11月、部内に「eスポーツチーム」が発足。大会事務局から借りた5台の最新パソコンで放課後に練習した。キャラクターを分析し、戦略を練ってチームワークを育んだ。

 広島県内で大会に参加したのは同校のみ。全国から2部門に153チームが出場し、トーナメントで戦った。同校は1回戦で惜しくも敗退。部員は早くも来年の大会に向けて練習に打ち込む。

 将来、五輪の正式種目になる可能性もあるeスポーツ。学校も生徒の意欲を前向きに捉える。顧問の湯浅慎介教諭(34)は「eスポーツをいかに教育の実践に取り込んでいくか、指導する側も研究が必要。他県の先進的な学校を参考にしていきたい」と話した。