【垂水市長選】新人 池之上誠氏 VS 現職 尾脇雅弥氏 VS 新人 村山芳秀氏

1月13日に告示された垂水市長選には、新人の池之上誠(いけのうえ・まこと)氏(63)、現職の尾脇雅弥(おわき・まさや)氏(51)、新人の村山芳秀(むらやま・よしひで)氏(61)の無所属3名が立候補しました。投開票は1月20日に行われます。

今回の選挙は尾脇市政の是非、人口減少対策、子育て世帯の定住支援策、老朽化が進む市庁舎の建て替え計画の是非などが主な争点と考えられます。

1円でも多く市民に還元する行政の市民サービスを!新人 池之上誠氏

池之上氏は芝浦工業大学建築学科卒業。株式会社富士工、有限会社池之上組を経て、2003年から垂水市議を4期務めました。総務文教常任委員会委員長、桜島火山対策特別委員会 委員長、議会選出垂水市監査委員、議会改革調査特別委員会副委員長・副議長、予算特別委員会委員長、第27代垂水市議会議長を歴任。昨年辞職し、今回の市長選に立候補しました。

池之上氏は「市民と行政が一体になれる開かれた市政」を目指し、以下の政策を掲げました。

◎進行中の新市庁舎建設に待った!
立地場所や規模など市民の声で再検討を!
◎一期4年間の市長退職金1,497万円は受け取りません!
市民のための政策の財源に生かします!

<人口減対策>
・垂水の子どもたちの進路選択肢拡大を目指し、学区制見直しを推進。子育て世代の転入促進で定住人口増を図る
・市独自の外国人転入支援策で、人口減にストップ!農林水産業の人手不足解消、海外への販路拡大へ
<教育・福祉環境の整備>
・市外への通学補助に新たな支援策
・市立小中学校の教育環境整備
・地域包括ケアシステムの充実、垂水中央病院の中核医療施設機能の充実、医療費無料化の拡充など、多世代が暮らしやすい福祉制度の整備

○各振興会要望箇所への確実な予算措置の実施
○垂水中央地区のグランドゴルフ場の新設 など

市民や職員の安全のために新庁舎建設計画を進めたい。現職 尾脇雅弥氏

尾脇氏は垂水市出身、鹿児島経済大学社会学部卒業。株式会社九州雇用促進事業部、アルビサービス株式会社、フジバイオコート、医療法人寛容会を経て、2003年から垂水市議を2期務めました。2010年に辞職し、2011年の垂水市長選に初当選。2015年に再選を果たし、今回は3選への挑戦となります。

尾脇氏は今回の選挙に当たり以下の考えを示しました。

○財政の安定や市の借金を解消するための持続的経済改革
・少子高齢化および人口減少対策のための子育て支援や教育の充実
・市独自の全世帯を対象とした保育料の補助
・医療費無償化を高校生まで引き上げ
・高校生および大学生を対象に返納不要の奨学金制度の継続および拡充

○産業振興および経済政策
・6次産業化と観光振興のブッキング
・水を利用した農畜産業商品の生産、国内外へ向け販売、海外企業の誘致
・市民が儲かる仕組みの確立

○災害対策・インフラ整備
・東京オリンピック開催のタイミングに合わせて地域包括支援センターや新庁舎等の建設、市南部の整備を実施したい
・大雨に備えた雨水対策

○担い手不足対策
・行政として後継者を育てる支援を
・外国人労働者との連携

○市庁舎移転計画について
・市民や職員の安全を守るため早期に建て替えるべきだ
・専門家や市民の声を取り入れ、地震のシミュレーションを踏まえて計画した

新庁舎建設は白紙撤回し、まちづくりの観点からやり直しを。新人 村山芳秀氏

村山氏は垂水市に入庁し、市生活環境課長等を歴任。2015年の垂水市長選に立候補しましたが落選に終わりました。同年の垂水市議選に立候補し、初当選。今回は1期目の任期中でしたが、辞職し市長選への再挑戦となりました。

村山氏は今回の選挙に当たり以下の考えを示しました。

○子育て・教育政策
・子どもの医療費の無料化
・認定こども園の無料化
・産後ケアや育児支援の充実
・大学や専修学校へ進学する時の入学金の創設
・子供向け室内遊び場の創設

○産業振興
・農林水産業者への支援の強化および後継者の育成
・生涯現役で元気に働くための人づくり、モノづくり、女性グループの企業化支援
・空き家や荒れた農地を活用したIターンおよび市外からの移住者のための環境整備
・市民の声を聞いた中学校跡地等の活用

○災害対策・インフラ整備
・道路や建物は限られたお金で次世代につながるものを作る
・消防庁舎の移転を第一に、次に新庁舎の建設を進める

○担い手不足政策
・農地や空き家の貸し出し
・集落ごとに話し合いできることを探す

○市庁舎移転について
・市民の声を尊重し白紙撤回すべきだ
・庁舎を使用する期間である60年先を見据えた計画を立てるべきだ
・災害時の対応を考慮し場所を選ぶべきだ
・商店街の活性化や各地を結ぶ交通計画を踏まえれば、消防庁舎の移転跡地も候補地に入れるのが良い

垂水市長選挙の投開票は1月20日(日)に行われます。4年に1度しかない、市長を選ぶ貴重な機会です。ぜひ投票所へ足を運んでください。期日前投票や当日の投票所については垂水市選挙管理委員会のページをご確認ください。

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