十八銀、FFGと統合承認 完全子会社に 最後の株主総会

 十八銀行の臨時株主総会が18日、長崎市銅座町の本店であり、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)との経営統合に必要な最終契約(株式交換契約)案が承認された。十八銀として最後の株主総会を終え、今後は金融庁の認可を得た上で4月1日にFFGの完全子会社となる予定。
 十八銀とFFGの統合計画は、公正取引委員会が2年超の審査を経て昨年8月に承認。十八銀とFFGは同10月、最終契約を締結した。FFGは会社法の簡易手続きに基づき株主総会の承認を得ずに進める。十八銀は3月27日に上場廃止となり、十八銀の株主は株式交換によってFFG株を取得する。
 総会には株主242人が出席。十八銀によると、株主3人が発言。このうち株式交換のメリットについての質問に対し、森拓二郎頭取は「本年度の配当をベースにすると、十八銀の配当に比べ5割程度増える」との見通しを示した。
 総会は40分で終了。森頭取は閉会あいさつで「これからの長崎のため、1973年の株式上場以来支持いただいた株主の皆さま方のため、今後もさらに精進していく」と述べた。
 計画では統合後の来年10月、十八銀とFFG傘下の親和銀行(佐世保市)が合併し、新銀行が発足する。

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