九文生徒考案 こだわりのパン きょう、あす イオン5店舗で販売

 長崎県佐世保市の九州文化学園高食物調理科の2年生6人がレシピを考案したパンが19、20両日に県内のイオン5店舗で販売される。このうちイオン大塔店(佐世保市大塔町)では生徒がベーカリーコーナーでPR。「こだわって作ったパンのおいしさを伝えたい」と意気込んでいる。
 イオン九州(福岡市)のプロジェクトの一環。食材の魅力に触れるとともに、販売体験を通じて働くやりがいを感じてもらおうと2017年から取り組んでいる。4校目で県内では初めて。
 商品名は「スタミナたっぷり!もぐもぐチキンピザパン」。パン生地の上に鶏の胸肉やピーマンなどをトッピングして、ピザ風に仕上げた。
 昨年夏に有志の6人がレシピ案を出し合った。食べ盛りの高校生や、運動に打ち込む人が手軽に栄養補給ができるパンを考えた福迫真優さんのアイデアを採用した。「スポーツをしている母親がタンパク質を手軽に取りたいと話していたのがきっかけ。高校生が食べたくなるレシピにした」と福迫さん。イオン九州が作った数種類の試作品を食べ、肉の増量や卵のトッピングでタンパク質を増やすよう提案。商品化された。
 1個198円(税込み)。大塔店のほか東長崎店(長崎市)、佐世保白岳店(佐世保市)、大村店(大村市)、時津店(西彼時津町)で販売する。
 大塔店では、生徒らが両日の午前10時~午後2時に店頭で買い物客に直接アピールする。田中春菜さんは「どんなものなら食べてもらえるのか考えるのが難しかった。おいしいと言ってもらえれば、うれしい」と笑顔。曽文龍さんは「お客への対応や商品の売り方も学びたい」と話した。

「パンのおいしさを伝えたい」と意気込む生徒ら=佐世保市椎木町、九州文化学園高
生徒らが開発した「スタミナたっぷり!もぐもぐチキンピザパン」(イオン九州提供)

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