近年は選手の年齢が若ければ若いほど良いといった考え方もあり、どこかベテラン選手は敬遠されるところがある。例えば最近ではインテルがアトレティコ・マドリードDFディエゴ・ゴディンの獲得に近づいているとの話題が出ているが、ゴディンは32歳の選手だ。若手を好む近年の傾向から考えれば、ゴディンの獲得報道に難色を示すサポーターもいるだろう。
しかし伊『Calciomercato』は、ベテランでも活躍する選手は多いと主張。何よりインテルではこれまで数多くのベテラン選手がビッグタイトルをチームにもたらしてきたのだ。ゴディン獲得説に合わせ、同メディアはインテルを支えたベテランたちを特集している。
・イバン・サモラーノ
1996年にインテルへやってきたチリ代表ストライカーのサモラーノといえば、1998年にUEFAカップを制したことが印象的だ。決勝のラツィオ戦では貴重な先制点を記録し、3-0の勝利に貢献。この時サモラーノは32歳だった。
・シニシャ・ミハイロビッチ
現在は指揮官として活動しているミハイロビッチは、フリーキックの名手としてセリエAで長く活躍した選手だ。そのミハイロビッチにとってセリエA最後のクラブとなったのがインテルで、加入した2004年時点で35歳だった。しかしミハイロビッチは経験値をチームにプラスし、そこから始まるインテルのセリエA支配の始まりを支えた。
・パトリック・ヴィエラ
ここからのインテルは特にベテラン勢の活躍が印象的だ。アーセナルで無敗優勝など輝かしい成績を残してきたヴィエラは、2006年にインテルへ加入。この時点で30歳だったが、そこからヴィエラはセリエAを3連覇している。
・ルイス・フィーゴ
ヴィエラと同じ時期にチームを支えたのがフィーゴで、加入した時は33歳だった。終わった選手との見方もあったが、引退するまでインテルに貢献。セリエAを4度も制している。
・ワルテル・サムエル&イバン・コルドバ&ルシオ&ハビエル・サネッティ
サムエルはフィーゴと同じ2005年にインテルへ加わった選手だが、この4人は2009-10シーズンの3冠達成を最終ラインから支えた名手たちだ。チャンピオンズリーグを制した時サムエルとルシオは32歳、コルドバは34歳、サネッティは37歳だった。
・ディエゴ・ミリート
そしてその3冠達成に欠かせなかったのがFWミリートだ。ミリートは30歳だった2009年に加入し、チャンピオンズリーグ制覇に貢献した。当時ジョゼ・モウリーニョが指揮していたチームはベテランが数多く活躍しており、経験値でバルセロナやバイエルンを打ち破ってみせた。
ゴディンは今季パフォーマンスがやや不安定と指摘されているが、アトレティコで培った経験はインテルにとってプラスになるだろう。仮に加入することになれば、スタメンではなくとも頼れるバックアッパーになるはずだ。