メドベ選手、羽生選手とのロマンス「推理小説のよう」

By 太田清

スケートカナダで3位になったメドベージェワ=2018年10月27日、ラバル(共同)

 ロシア・メディアRT(電子版)は19日までに、平昌冬季五輪フィギュアスケート女子銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ選手(19)のインタビューを掲載。同選手は今季から移り住んだカナダでの生活や、男子で五輪2連覇を達成した羽生結弦選手(24)との関係などを率直に語った。 (共同通信=太田清) 

 長年、金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手らとともにロシアの女性コーチ、エテリ・トゥトベリゼさんに師事していたメドベージェワ選手は今シーズンから、同コーチの元を離れ、羽生選手を指導するカナダのブライアン・オーサー・コーチの元に移籍。一部ファンから「コーチを、祖国を裏切った」との批判が出ている。 

 メドベージェワ選手は「将来どこに住むかと聞かれれば、間違いなくロシアよ。仕事のために何年かは、よその国に住むことはできても、将来は疑いなく祖国に帰る」と、カナダに移住するとの臆測を打ち消した。 

 また、カナダでの「言葉の壁」の問題について「言葉(英語)が今よりそんなに悪かったとは思わないけど、最初の2週間はストレスから血糖値が落ちてしまって。リンクでコーチが指示してくれるけど、『これって何の話』と思って。すぐ休憩を取ってチョコレートを食べて。今ではもう慣れたけど」と、異国での苦労話も。カナダに来てコーヒーが大好きになったという。(ロシアでは一般にコーヒーより紅茶を好む人が多い) 

 一方、羽生選手との「ロマンス」のうわさが以前から根強く流れ、一部ロシア・メディアはメドベージェワ選手が噂を打ち消すため、インスタグラムから羽生選手と一緒にいる写真を削除したりするなど、関係を遠ざけようと努めていると報じた。 

 「うわさには冷静に対応しています。こんな話はいつもあったし、私との間だけじゃない。推理小説のような話ばかり。いったいどれだけ多くの人が、彼の相手として世話をされたことか(多くの根拠のない関係がうわさになったとの意味)。(根拠がないから)いつも全く冷静でいられます」と、笑いながら否定した。 

 メドベージェワ選手は今シーズン不調が続き、シニアGPデビューの2015年から続いていたファイナル進出(17年は負傷欠場)が途切れてしまったほか、12月のロシア選手権ではショートプログラム(SP)で14位と「惨敗」、フリー4位と巻き返し、7位に食い込んだものの、まもなく始まる欧州選手権代表からは漏れた。

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