メクル第337号 星や星座の成り立ち学ぶ 佐世保・春日小で講演会

 NHKラジオ「子ども科学電話相談」の天文担当(たんとう)でコスモプラネタリウム渋谷(しぶや)(東京)の解説(かいせつ)員、永田美絵(ながたみえ)さん(55)の講演(こうえん)会が11日、佐世保(させぼ)市立春日小(瀬戸越(せとごえ)3丁目、白濱忠昭(しらはまただあき)校長)で開かれ、子どもたち約620人が星や星座(せいざ)の成り立ちについて学びました。
 永田さんは星の一生について、宇宙(うちゅう)のガスが集まって星が生まれると、窒素(ちっそ)や水素などをつくりながら輝(かがや)き、最後に爆発(ばくはつ)して作り出した物質(ぶっしつ)を宇宙に放出する、と解説。「血液(けつえき)の中の鉄も骨(ほね)の中のカルシウムも星が爆発してできた。(生き物の)命は、さかのぼると星のかけらになる」と話しました。
 さらに、地球がある「天の川銀河(ぎんが)」の中だけでも数千億の星があると説明。「一人一人がここにいることは奇跡(きせき)。たくさん美しいものを見て、楽しいことをすることが地球に生まれた役目」と呼(よ)び掛(か)けました。
 6年の岩永優萌(いわながゆめ)さん(11)は「宇宙の広大さが分かった。もっとたくさんの星や星座の物語を知りたい」と話しました。

児童に星の一生や星座の物語について話す永田さん=佐世保市立春日小

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