きょう号砲 全国都道府県対抗男子駅伝

 第24回全国都道府県対抗男子駅伝は20日、広島市の平和記念公園前発着コース(7区間48キロ)で行われる。午後0時半スタート。19日は同市の広島国際会議場で開会式があり、47都道府県の選手たちが力走を誓った。
 各チームの代表が都道府県旗を掲げて入場。長崎県は川内琉生(橘中)が旗手を務めた。前回優勝の埼玉が優勝旗を返還した後、今年の国体が開催される茨城の川澄克弥主将(大東大)が「平成最後の大会でたすきをつなげることを誇りに思う。皆さん、茨城国体でお会いしましょう」と選手宣誓した。
 レースは総合力が高い福島、広島を軸に混戦が予想される。過去最高の3位超えを狙う長崎県は、全国トップ級の中高生を中心に対抗したい。
 前回王者の埼玉は、マラソンで日本歴代2位の記録を持つ設楽悠太(ホンダ)の欠場がどう影響するか。愛知は昨年12月の福岡国際マラソンを制した服部勇馬(トヨタ自動車)、群馬は2016年リオデジャネイロ五輪3000メートル障害代表の塩尻和也(順大)を擁する。山口、茨城、京都、鹿児島なども上位に絡んできそうだ。

◎高校生区間で首位狙う
 過去最高の3位超えを目指す長崎県チーム。17日に現地入りし、コースの下見や試走でいいイメージを膨らませてきた。原川監督(有家中教)は「目標を達成できる準備は整った」と期待を込める。
 注目された高校生エース林田(瓊浦高)の区間は4区に決定。3区までに好位置につけて4、5区の高校生区間で首位に浮上したい。30秒~1分の貯金で最終7区の山下一(駒大)にトップリレーできれば、初優勝が見えてくる。
 22位だった前回大会を経験したメンバーが多い点が強み。2年連続で1区に抜てきされた扇(松浦高)は「過去最高順位を狙うためには、いい位置で渡す必要がある」と前回の区間14位からジャンプアップを誓う。初の主将を任された的野(MHPS)は「チーム全体がいい雰囲気。あとはしっかり走りたい」と力強かった。

▽1区(7キロ)   扇   育(松 浦 高)
▽2区(3キロ)   吉浦  悠(志 佐 中)
▽3区(8.5キロ) 的野 遼大(MHPS)
▽4区(5キロ)   林田 洋翔(瓊 浦 高)
▽5区(8.5キロ) 花尾 恭輔(鎮西学院高)
▽6区(3キロ)   山下  蓮(桜が原中)
▽7区(13キロ)  山下 一貴(駒   大)

笑顔で健闘を誓う長崎県チーム=広島国際会議場

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