【ひろしま男子駅伝】原晋・青学大監督がレース予想

©株式会社中国新聞社

 福島、広島が悲願を達成しそうだ。

 本命の福島は高校生区間が充実。大学生も強く、中学チャンピオンもおり、穴がない。福島は1964年の東京五輪マラソン銅メダルの円谷幸吉さんの出身地。走る環境や長距離走への思いは脈々と受け継がれている。東日本大震災の時に小学生だったのがいまの高校生。県民の思いが初優勝となって実るか。

 追う広島も第1回大会以来の頂点を狙える布陣。苦しんだ時期もあったが、強化の集大成として、花開く時がきた。西日本豪雨で傷ついた県民の心に、駅伝を通して希望の光をともしてほしい。

 2強以下は混戦模様だ。連覇を狙う埼玉は精神的支柱の設楽の欠場がどう出るかだが、走力は高く、焦らずつなげば勝機はある。服部という大砲を擁す愛知に、高校生に力がある長崎も上位候補。長野はこの大会への思い入れがどこよりも強く、レースプランニングも優れて侮れない。山口、群馬も面白い。

 平成最後の男子駅伝。最初はお祭り的な雰囲気もあったが、現在は戦いの場となっている。出場を目標とする中高生は多く、大学生、社会人も地元に貢献したいと真剣勝負を挑む。競技人口の裾野も広がった。強化と普及の両輪で回せる大会となった。(談)

 はら・すすむ 広島県三原市出身。広島・世羅高主将として全国高校駅伝準優勝。中国電力陸上部の創設メンバー。青学大監督として、昨季は箱根駅伝4連覇。今季は出雲、全日本と大学駅伝「2冠」を達成した。

     ◇

 天皇杯第24回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝=日本陸連主催、中国新聞社、NHK共催)は20日、広島市などで行われます。

原晋・青学大監督