全国高校サッカー2度目栄冠 青森山田・黒田監督に聞く

©株式会社東奥日報社

胴上げされる黒田剛監督
【青森山田-流通経大柏】優勝した青森山田イレブンに拍手や声援を送る応援団

 青森山田時代の到来-。第97回全国高校サッカー選手権で、青森山田高校が2年ぶり2度目の優勝を果たした。埼玉スタジアムで行われた14日の決勝は、約5万4千人の大観衆が見守る中、青森山田イレブンが躍動。流通経大柏(千葉)に先制されても焦ることなく自分たちのプレーを貫き、大黒柱のMF檀崎の2得点などで逆転勝利を飾った。青森山田は過去4大会で優勝2回、4強1回。「雪深い青森でも、サッカーで勝つことができることを証明できた」。四半世紀をかけて土台を築いた黒田剛監督が、自信をのぞかせた。

 ◇

 2年ぶり2度目の全国制覇を果たした青森山田イレブン。県民の優勝の興奮が冷めやらぬ中、栄冠までの道のりや現在の心境を黒田剛監督に聞いた。

 -青森に戻り、現在の心境は。

 「想像以上に出迎えてくれた人が多く、雨が降る中にもかかわらず盛大に出迎えてくれたことに、驚きと同時に感謝がこみ上げた。今回成し遂げた優勝に心を打ち、評価し、感動してもらえた。うれしい気持ち」

 -選手権を振り返り、勝因はどこにあったか。

 「サッカーというのは不確定要素が多く、どっちに転んでもおかしくない。そういう競技性を承知で言うのであれば、選手たちが大会を通じて成長し続けられた。年間を通しての失敗や敗戦などの経験の中で、選手が指摘されたことを真摯(しんし)に受け止め、取り組み、実践してくれた。試合開始から終了まで、求められ、求め続けてきたことを最後までやり遂げた選手たちの精神的強さ、実践の成果、成長ではないか」

 -優勝が青森県にもたらしたものは。

 「雪深く寒い青森であっても屋外スポーツ、しかも人気スポーツで勝つことができる、十分競技力を高められるということを証明できたと思う。全国から注目されるもの、誇れるものが一つできたことを県民の方に大いに喜んでほしいし、われわれはそんな存在になりたい。それでみんな元気になれたらいい。それが一番うれしいこと」

 -今後目指すものは。

 「指導者と選手が目指すものは同じものもあれば違うものもある。選手が青森山田に何を求めて入ってくるかは、選手権や大会で勝ってプロや大学に行きたいとか夢や目標は違うけど、われわれの存在価値は選手に寄り添って、できるだけ与えていくこと。彼らの目標が達成できるようにアドバイスし、試練や苦労をしながら選手を育んでいきたい」