年が明けて欧州各リーグは後半戦に入り、快進撃を続けるチーム、苦しんでいるチームの差が浮き彫りになってきている。
そこで、前半戦あまり順位の上がらなかったチームが終盤にかけて浮上するためのキーマンを挙げていきたい。
イスコ(レアル・マドリー)
リーガ4位に沈み、負傷者も出ているマドリーで出場機会を失っているのがイスコだ。
今シーズンはロナウドが去った前線でスタメンを戦うことを期待されていた。しかしそれには推進力が足りず、一方中盤には守備面でさらにハイレベルなモドリッチやクロースが絶対的であり、ポジションがない状況だ。
自身のテクニックを活かすべく、より幅広くプレーできればチームも良い形でシーズンを終えられることができるだろう。
エディン・ジェコ(ローマ)
打倒ユヴェントス筆頭であったはずのローマだがスタートダッシュに失敗。考えられるいくつかの要因の一つがストライカーの不振だ。
ジェコは32歳になったがCLのグループステージでは5ゴールを挙げており、決して嗅覚が衰えたわけではなさそうだ。しかしセリエAの前半戦でほとんど得点を決めていない。
控えのメンバーもあまりフィットしておらず、後半戦ローマが順位を伸ばせるかは9番を背負う彼にかかっている。
エリック・バイリー(マンチェスター・ユナイテッド)
スールシャール就任によって生まれ変わったユナイテッドの攻撃的なサッカーは、連勝を重ねてプレミアにおいて脅威となりつつある。
しかしトッテナムとの一戦などは、デ・ヘアの頑張りによって辛くも勝利した印象が強い。リーグ上位に食い込んでいくにはもう少しシュートを打たせないセンターバックが必要だ。
怪我がちだがポテンシャルのあるバイリーがディフェンスリーダーとして本調子を取り戻せれば、CL出場圏内には入れるのではないか。
ファルカオ(モナコ)
再びリーグアン優勝を目指してシーズンに挑んだモナコであったが負傷者が続出し、前半戦を終えてまさかの降格圏に沈んでいる。
優勝を経験したジャルディンは解任され、アンリが就任した。そんななかエースのファルカオは気を吐いているものの、7得点という数字は少し物足りない。
しかし今冬、危機感を抱いたフロントがセスクをチェルシーから獲得した。かつてのチームメイトのサポートを受けて得点を量産できればモナコの救世主になれるはずだ。
メスト・エジル(アーセナル)
エジルは今までアーセナルを牽引してきた存在だが、今シーズンはもうプレーしないのだろうか。
後半戦に入り、チームがパッとしない中、ついにベンチにすら入らなくなってしまった。エメリ監督との不和も噂されるほどであるが、ムヒタリャンが怪我から復帰すれば、中盤での負担が多少は減ってチームのオプションも増えるはずだ。
そのためにもそれまでに少しでも監督の信頼を取り戻しておきたいところである。