開業時は起点の小倉駅が【私鉄に乗ろう 76】

※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。2018年3月18日に撮影した写真です。

【私鉄に乗ろう 76】北九州モノレール その1

【私鉄に乗ろう】でモノレールを取り上げるのは初めてですね。筆者は三浦半島に居住しています。近所なので大船〜江の島間の懸垂式の湘南モノレールには乗って前面展望も撮っています。

ところが、写真が上手く撮れていないのです。撮影してから時間が経っていますが記事化の目処もたたず、再撮するにしても撮影改善点をどのように工夫するか、悩んでいます。とにかく近いのでいつでも撮影できるという安易な気分もほったらかしている原因かな。

子供の頃から何度も乗っている羽田空港に行く東京モノレール(跨座式)、上野動物園のモノレール(懸垂式)、実家に近い多摩都市モノレール(跨座式)など、こちらも前面展望は中途半端な状態です。沖縄のゆいレール(沖縄都市モノレール/跨座式)も乗っていますが前面展望を撮っていません。こちらは路線延伸の話もあるので急がなくて良いのかな。

ちなみに今回取り上げる北九州モノレールと上記以外には、まだ乗ったコトのないのが千葉都市モノレール(懸垂式/ギネスに載る世界最長の運行距離)、大阪高速鉄道(跨座式)、広島のスカイレールサービス(懸垂式)などがあります。

モノレール以外にも広島のアストラムラインなどに代表されるAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)の路線も残っています。西武球場のレオライナー、ゆりかもめ、横浜シーサイドライン(京急との接続駅の完成が楽しみ)、懐かしい神戸のポートアイランド線など乗っていますが、山万ユーカリが丘線しか前面展望は撮っていないですね。

一方の北九州モノレール、正確には北九州高速鉄道(株)が運営する跨座式(こざしき)モノレールでJR小倉駅から小倉南区の企救丘(きくがおか)駅間8.8kmを18分程で結んでいます。1985年(昭和60年)の開業時には景観問題で地元商店街の反対により小倉駅への乗入れができず乗換が不便だったため利用者が増えず長期的な赤字に苦しみました。

1998年(平成10年)ようやく小倉駅に乗り入れたことで利用者が増加、単年度黒字にまで業績が向上しましたが、13年間の累積赤字が巨額だったため2005年(平成17年)に債務を株式に転換し北九州市が全株を取得、北九州高速鉄道の株式を100%北九州市が保有しています。景観問題で反対した商店街の希望は挫折し、残った赤字を市民が税金で公平に負担することになったワケです。

2015年8月9日に撮影した小倉駅ビルとモノレールの写真です。この時はモノレールには乗っていません。

※2015年8月9日撮影

JR駅からモノレール乗り場に来ました。モノレール車両がすぐ上のホームにいます。その下に改札口。

※2015年8月9日撮影

これは今回の写真。ホームからの眺めです。右側の奥にJR小倉駅(在来線)があります。

駅名標。

車両は1000形。NHKのラッピング電車です。※トップ画像参照

車両の前部。中央ドアから左の運転席前方の前面ガラスを通して前面展望を撮ります。

運転士さんが乗る前に運転席を撮りました。

隣の平和通駅までは400mです。1985年(昭和60年)モノレール開業時は起点の小倉駅が、この平和通駅でした。400m歩いて乗り換えるのはタイヘンです。小倉駅ビル内に出発地点が移って利用者が倍増したことは頷けます。

これは復路で撮った小倉駅。最初の起点が平和通駅だったために小倉〜平和通間は単線並列で、小倉駅と平和通駅のホームには上り・下りの区別はありません。

程なく平和通駅。右のホームにそのまま入線します。

【私鉄に乗ろう 76】北九州モノレール その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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