【ひろしま男子駅伝】40位にも「実力の9割出せた」 島根の河村監督 

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 20日にあったひろしま男子駅伝で、島根県チームは2時間25分48秒で40位だった。2年ぶりの30位台には届かなかったが、河村靖宏監督(42)=向陽中教=は「実力の9割を出せた。流れを切らさず、いいレースができた」と選手をたたえた。

 1区の高見真拓(まひろ)選手(17)=出雲工高3年=は「ペースの切り替えができなかった」と中盤以降にトップ集団から遅れたが、首位と44秒差と粘り、37位で発進。2区の伊藤蒼唯選手(15)=河南中3年=は38位でたすきをつないだ。

 各チームの主力が集う3区は田部幹也選手(22)=桜美林大4年、出雲工高出=が必死の走りを見せたが、42位に後退。4区は初の全国舞台に燃える杉原健吾選手(17)=開星高3年=が区間17位の力走で、39位に浮上した。

 5区の上田陽向選手(17)=出雲工高2年、6区の米山光輝選手(15)=河南中3年=とつないで42位でアンカーにたすきを渡した。「前を追える位置でつないでくれた」と、7区の松尾修治主将(27)=中電工、出雲工高出=は2人を抜き、40位でフィニッシュした。

 河村監督は「今の高校3年生の後に続く選手の育成と中学生のトップ級の実力向上が課題。大学生の飛躍も期待したい」と来年を見据えた。

 【熱走譜】3人抜き、練習変え成果 4区の杉原健吾選手

 「初めての全国大会で結果を残せて、めっちゃうれしいです」。スピードを生かし、4区(5キロ)で区間17位と健闘。トラックの自己ベストまで4秒に迫る力走で3人を抜いた。今季、急成長の17歳は笑みをこぼした。

 前を走る2人と3、4秒差の42位でたすきを受けた。「リラックスして、自分のペースで走ろう」。1キロすぎに追い付き、3人の集団の後方に付けた。「スパートには自信がある」。ラスト2キロ。集団を抜け出し、さらにペースを上げて残り1キロでもう1人をかわし、39位でつないだ。

 高校入学後に競技を始めた。順調に記録を伸ばしてきたが、昨年4月に記録が伸びなくなった。6月の中国総体では力を発揮できず、夏のインターハイも出場を逃した。

 「このままでは駄目」。昨秋、レース後半での勝負を意識し、朝練をペース走から徐々にスピードを上げて走るビルドアップ走に変更。12月に14分41秒の自己ベストを出した。自信を持って臨んだ今大会。河村監督を「見事だった」とうならせた。

 所属する開星高は陸上部員が少なく、普段は単独走になりがち。「チームで走れる駅伝は楽しかった」。大学進学後もスピードを磨き「島根を引っ張れるような選手になりたい」とさらなる成長を誓った。

40位でゴールするアンカーの松尾主将